NECの次世代スパコン(Aurora)

2014年に次モデル(Aurora)開発の記事が出たが、2016/12/07に続報があった。

NECが「Aurora」というプロジェクト名で次世代スパコンを開発していることはすでに発表されていたが、その実体はベールに包まれていた。今回のSC16で、NECはそのベールを少し持ち上げてチラリと中身を見せた。

SC16 - ベールを少し持ち上げたNECの次世代スパコン「Aurora」 | マイナビニュース

2014年の予定と比較すると、まだ完成まで時間がかかるが、大まかな方向性は見えてきた感じ。

2014年11月17日にNECは、SX-ACEの次世代となるベクトルスーパーコンピュータ「Aurora」の開発を開始したと発表した。提供時期は2017年であり、3〜4年後である。プレスリリースでは、現行のSX-ACEと比較してラックあたり10倍の性能、設置面積30分の1以下という程度の情報しかない。

SC14 - 現行機比でラックあたり10倍の性能を目指すNECの次世代スパコン「Aurora」 | マイナビニュース

特徴をまとめるとこんな感じ。専用CPUじゃなくなるのかという点がちょっとショック。

  • 計算ユニット:専用CPU -> ベクトルプロセサをPCI Expressカードに搭載+x86
  • OS:Super-UX -> x86で動くLinux OS
  • ノード間接続:独自インタフェース -> InfiniBand
  • 言語環境:従来通りFotran等提供

確かに汎用製品を採用することでコストの低減は図れると思うが、性能面ではどうなんだろう?

しかし、記事にある通り2018年に登場とした時に、GPUカードと戦ってAurora(現在リリースされているNVIDIAのP100 GPUは96GFLOPSにたして、1.5倍の性能を見込むとしても、2年後はどうなる?)は性能/コスパ面で戦えるのだろうか?