Google Chromeが実現するもの 〜OSに依存しない”デスクトップ環境” ->真のgOS

おそらくGoogle Chromeは単なるWebブラウザにとどまらず、OSに依存しない”デスクトップ環境”を実現させていこうとしているのではないだろうか?

必要な材料(インフラ)はおそらく出揃っている。

  • JavaScriptが高速にオフラインで動作する実行環境(ランタイム環境&ミドルウエア)
  • Googleの各種Webアプリケーション(アプリケーション:Google Doc,Gmail,Calendar,Googleガジェット)

たとえば、これまでGoogle Doc等を純粋にMS Wordの代替として使うのは制約がおおきかったが(体感速度は?、ネットの回線切れたらDOCファイル開けない?)chrome&gearsの力でオフラインでGoogle Docをネイティブアプリと同等の速度で動作させられたら、体感速度の問題(JITによる高速化やAJAXの通信遅延が無くなり、レスポンスが向上する)やネットの回線切れ問題(オフラインで動作するから回線切れても支障なし)も解決してしまい代替として現実味を帯びてくる。

上記のようにこれだけアプリがそろっていれば今のWindowsOSX)環境の上でやっていること(プライベート/ビジネスの両者)の5割は片付いてしまいそう。
今のところこの環境で実現できない(ネックがありそう)なのはゲームや音楽、動画を楽しむぐらいかなあ。

それに加えて、移植性?の高さ(Chromeさえ動けば、即アプリが動くデスクトップ環境が実現できる)は大きな破壊力を秘めている。
もし大型液晶を積んでいる携帯の上で、Chromeが動作した瞬間にデスクトップと同じアプリケーションもそのまま動くということはユーザーにとっても開発者にとっても大きなメリットである。(操作性は要検討?)。
あとはiTunesみたいに決済機能&AppStoreみたいなアプリ提供手段を実現したらそれで、デスクトップのシェアは一気にここ5年間勝負ありみたいな感じがになってしまいそう。