DEC Alphaのエミュレータ
一時、世界最速のCPUとして販売されていたAlpha Chipとそのシステム。
皮肉にも、Alphaがフェイズアウトする間際の2003年中盤に、米国で1番と2番に速いコンピューターは共にAlphaプロセッサを使用していた。前者は4096個のAlphaプロセッサのクラスタである。
2004年8月16日に、HPは1.3GHzのEV7zのリリースを発表し、これが生産される最後のAlphaモデルとなった。
DEC Alpha - Wikipedia
しかしながら、開発元のDECは買収されAlpha Chip自体の開発収束となって久しいが、それでも大手企業を中心として基幹システム(現役)として利用されていると聞く。
もっとも気になったのは、いろいろな意味で開発収束品を使い続ける事ができるかという点である。当然ハードウェア故障時の代替品調達や性能不足問題時の新システム移行はほぼ不可能と考えられる。
そんな折、友人と話していたところ、x64上で、Alphaシステムを再現することができるハードウェアエミュレータの事を教えてもらった。
CHARON-AXPは業界標準のウィンドウシステム上でAlphaシステムを再現することができるハードウェアエミュレータです。 この製品を利用することによりOpenVMSやTru64 UnixなどのOSは勿論、多様なシステムソフトウェアとアプリケーションを修正無しでコピーまたは設置して使うことができます。
http://www.lexjapan.jp/axp_alpha.html
こんなシステムが開発・販売されている事を考えると、DEC Alphaユーザーはまだかなり存在しているという事か…。