Apple社の技術の水平展開と付加価値の内部取り込み「新Time CapsuleにがorA5とiOSの搭載の可能性」を考察してみた。
Appleが新Time Capsuleに自社製CPU(A4もしくはA5プロセッサ)を搭載しiOSベースにするかもというニュースが流れていた。
Mac Rumorsが、Ars Technicaの情報として、WWDCで発表されると見られている新Time Capsuleについて、アップルのA4もしくはA5プロセッサを搭載し、iOSベースで動作するらしいと伝えています。
新Time Capsuleを利用することで、ユーザーのローカルネットワーク上のストレージとiCloudサービスをより強く結びつけることができるだろうと述べています。
新Time Capsuleは、A4/A5プロセッサ搭載でiOSで動作する? - PBWEB.jp
可能性としては十分あると思える。というのはハード面で、十分コストダウンにつながると考えられるから。
すでに、前例としてAppleTVのモデルチェンジ(CPU:Intel->A4)も既にある。
AppleTVは「A4」と呼ばれる高性能半導体を搭載しているためスムーズな視聴が可能。
極小新ハード「AppleTV」99ドル=テレビ番組99セント【湯川】 | TechWave(テックウェーブ)
A4を搭載しiOSベースになった場合のコストダウンにつながる点をまとめてみた。
モデル | CPU | メモリ | フラッシュメモリ | OS | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
旧Time Capsule | 500Mhz(Marvell 88F5BF01 C500) | 128MB(Infineon) | 16MB(Spansion S29GL128N11TF101 ) | 不明 | 参考*1 |
新Time Capsule | 1GHz(Apple A4) | 256 or 512MB(A4にPoP) | 不明 | iOS | 参考*2 |
上記の表にからまずハード面で、CPU(MarvellおそらくARMアーキテクチャ)とDRAM(Infineon)の付加価値を取り込み、コストダウンにつなげられると考えられる(それにA4の出荷数量を増やすことで、一段とコストダウンにつなげられると思われる)。
また、ソフト面でもOSライセンスの低減が考えられる。旧Time CapsuleのOSは不明であるがフラッシュメモリが16MBと小さいことから、何等か組み込みOSを使ってると考えられる。(HDD側にOSが組み込まれている可能性もあるが、単純なHDD交換後も正常動作していると情報があるため、この可能性は低いと考えられる)
あとは、具体的なコスト計算ができればよりGoodなんだけど、さすがに各chip単価まではわからないからなあ...。